「サマリテーヌ」　と聞いて、パリのデパートだとピンと来る、昔からのパリ通のお客様はいらっしゃいますか？😆
「パリ好きだけど、聞いたことない」という方のほうが多いかもしれません。それもそのはず、パリのど真ん中にありながら16年間も眠っていたのですから！

1870年創業の老舗デパート「サマリテーヌ」は、改修工事のため、2005年に一度閉店しました。

そして2021年6月、待望のリニューアルオープン以来、パリ中心部のランドマークとして人々が集まる場所となっています

デパート商業施設のみならず、高級ホテルやスパ、オフィスが入るLVMHグループによる複合施設になりました。

デパート本館はセーヌ河岸側、リヴォリ通り側に別館があります。

「サマリテーヌ」といえば、昔は「庶民派デパート」というのが売りでしたが、手芸コーナーや金物コーナーといった日用雑貨類などはなくなり、女性の靴コーナーやコスメなど、LVMHグループを中心としたブランドが集まります。

全体的にスペースをとった陳列で、モノであふれる感じは全くなく、空間をうまく使い、セレクトされた品がならびます。

約600のブランドと、デパートにしては小規模なほうです。

デパート内にあるエスカレーターすぐ横に、ゴージャス感ただよう同グループ「Ruinart」のきらきらと輝くシャンパンスタンドに目を奪われます

昔のサマリテーヌのイメージはどこへやら、どこもかしこも、まるで魔法をかけられたシンデレラのような大変身を目の当たりにしました💖

時代を反映するアールデコ様式の鉄筋は昔のまま、品のあるグレーと金で彩られ、素敵なドレスに着替えたように、たいへん美しくなりました　
階段の修復には、約1万6千枚の金箔が使われているそうです！

見どころは、天井とフレスコ画です🌟。
サマリテーヌができた時代は電気が通っていなかったので、太陽で明るくなるようガラス張りの天井になっており、その光をあびたフレスコ画を見に、リニューアルオープン時は大勢の人でにぎわっていました。

フレスコ画には、サマリテーヌのシンボルである孔雀が描かれており、専門職人の修復技術で1930年代のものがみごとに復元されています！！
 

建築を見に来るという意味でも、その価値は十分にありますね👍

この最上階では、天井とともに映える写真を撮ろうとする人たちの、さまざまなセルフィーショットが繰り広げられます😄

この明るい最上階には、バーなど食事ができるスペースがあります。

少し寂しいのは、以前はパリの景色を一望できるレストランがデパート内に入っていましたが、現在は景色の映像になっていること。

常に美しいパリを映像でお届けします、というわけですが、いやはやこれだけ素晴らしい立地にありながら映像だけとは、一体どういうことなのでしょう！？
・・・実は、本物の景色はLVMHグループの高級ホテル「Cheval Blanc（シュヴァル・ブラン）」で堪能できるようになっています。（※ホテルは2021年9月オープン）

ホテル公式サイトはこちら👇

次は別館リヴォリ通り側を見ていきましょう。

セーヌ河岸側の本館とは打って変わってモダンな建築🌟　

日本の建築デザイン会社SANAAにより、新たに建てられたというのも特筆すべきところでしょう。波打つ外観がユニークです。

本館はハイブランドのファッション、ジュエリーが集結しているのに対し、こちらはストリートファッションブランドなどカジュアルな雰囲気です。SDGsを意識した、時流に合わせた商品もたくさん！

テイクアウトできる、凝っているけれどもレストランより安価なフレンチも入っています🍴。

おいしいパンやお惣菜などを、ホテルへ持ち帰ってマイペースに食べるのも良いかもしれません😃。

人気のマレ地区も目の前！同じく2021年にリニューアルオープンした「コレクション・ピノー（元証券取引所）」や「カルナヴァレ美術館」など、何かと話題が集まるこの地区❗️

ぜひ次のパリ旅行の際には、「サマリテーヌ」と周辺地区の散策をして、新しいパリを感じてみてください

🚩　サマリテーヌ／Samaritaine

所在地：9 Rue de la Monnaie, 75001, Paris
電話番号：01 88 88 60 00
営業時間：10:00AM ～ 8:00PM　
交通手段：メトロ7号線 「Pont Neuf（ポン・ヌフ）駅」から徒歩約1分
定休日：一部の祝日

※上の情報は2022年月12月のものであり、店舗側の都合や情勢などにより予告なく変更となる場合があります。

 
◎お問い合わせ
日本から（お電話）：JCBプラザ ラウンジ･パリ、JCBプラザコールセンター（日本）
現地にて（お電話・ご来店）：JCBプラザ ラウンジ･パリ