ロンドン・ナショナルギャラリーの見どころ|必見絵画5選と回り方
ロンドンのナショナル・ギャラリーでは、ゴッホの「ひまわり」をはじめ、世界的な名画を無料で鑑賞できます。この記事では、必見絵画5選の見どころと、入場料や予約、アクセスなど、訪問前に知っておきたい基本情報を紹介します。
ロンドン・ナショナルギャラリーとは?
ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、1824年に誕生した英国を代表する国立美術館です。13世紀から20世紀初頭までの西洋絵画を中心に、レオナルド・ダ・ヴィンチ、レンブラント、ターナー、ゴッホなどの名作を鑑賞できます
トラファルガー広場に面する世界有数の美術館
美術館はロンドン中心部のトラファルガー広場に面しています。列柱とドームを備えた建物は広場を象徴する存在で、ネルソン記念柱やライオン像、噴水とともにロンドンらしい景観を楽しめます。最寄りのチャリング・クロス駅からは徒歩約2分。周辺の観光地と組み合わせやすい立地です。
入場料は無料|事前予約も可能✨
常設展示は無料で、予約なしでも入場できます。ただし、週末や観光シーズンは混雑するため、公式サイトから無料の一般入場券を予約しておくと安心です。訪問日と時間帯、来館者情報を入力し、届いたEチケットを入口で提示します。企画展やイベントは別料金の場合があります。
開館時間・休館日・アクセス
所在地:Trafalgar Square, London WC2N 5DN
開館時間:毎日10:00AM〜6:00PM、金曜日は9:00PMまで
休館日:12月24日〜26日、1月1日
チャリング・クロス駅から徒歩約2分、レスター・スクエア駅から徒歩約3分です。主要作品の鑑賞には2〜3時間を見ておきましょう。開館状況は訪問前に公式サイトで確認してください。
入口・手荷物検査・クロークを確認
一般入場はセインズベリー・ウイングから案内されています。入口では手荷物検査があるため、時間に余裕をもって向かいましょう。車輪付きスーツケースは持ち込めず、56×25×45cm以上の大きなバッグはクロークへ預けます。クロークは地下1階にあり、英語原稿では1点3ポンドです。料金や条件は公式サイトで確認してください。
館内はどうなっているのか?
館内は主にレベル0とレベル2で構成されています。レベル0には入口、クローク、ショップ、飲食施設などがあり、主要コレクションはレベル2の50以上の展示室に並びます。展示はおおむね年代・地域別です。作品は貸出や展示替えで移動するため、当日の公式フロアマップで場所を確認しましょう。
館内で写真撮影はできる?
館内では、個人による非営利目的の写真・動画撮影が原則可能です。ただし、フラッシュ、追加照明、三脚、自撮り棒、ジンバルは禁止されています。借用作品や企画展では撮影できない場合があるため、作品横の表示とスタッフの案内に従いましょう。
ナショナルギャラリーで絶対に見るべき絵画5選
初めて訪れる方におすすめしたいのは、次の5作品です。
・ターナー「戦艦テメレール号」
・レンブラント「ベルシャザルの饗宴」
・ゴッホ「ひまわり」
・ドラローシュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」
・レオナルド・ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」
1.「戦艦テメレール号」ターナー
ターナーが1839年に発表した「戦艦テメレール号」は、トラファルガーの海戦で活躍した軍艦が解体場へ曳航される最後の航海を描いた作品です。
淡く輝く帆船を、小さな黒い蒸気船が引いています。帆船は過去の栄光、蒸気船は新しい産業の時代を象徴しているようです。燃えるような夕日と水面に広がる光も、ひとつの時代が終わる寂しさを伝えます。帆船と蒸気船の色や大きさを見比べながら鑑賞してみてください。
2.「ベルシャザルの饗宴」レンブラント
レンブラントの「ベルシャザルの饗宴」は、旧約聖書「ダニエル書」の一場面を描いた作品です。宴の最中、空中から現れた手が壁に王国の終わりを告げる文字を書き、王たちは驚きます。
暗闇に浮かぶ文字、強い光を受ける王の衣装、倒れた杯からこぼれる酒が、突然の混乱を伝えます。壁の文字から王の顔、手、傾く器へ視線を移すと、光と影によって物語を見せるレンブラントの演出を楽しめます。
3.「ひまわり」ゴッホ
ゴッホの「ひまわり」は、1888年に南フランスのアルルで描かれました。友人の画家ゴーガンを迎える部屋を飾るために制作された、複数の「ひまわり」連作の一つです。
黄色、黄土色、オレンジ、緑を重ね、咲き始めからしおれかけまで異なる花の姿を表しています。力強い筆触や厚く盛られた絵の具は、画集では分かりにくい見どころです。少し離れて色彩を眺めた後、近くで一輪ごとの形や絵の具の凹凸を観察してみましょう。
4.「レディ・ジェーン・グレイの処刑」ドラローシュ
ドラローシュが1833年に描いた「レディ・ジェーン・グレイの処刑」は、わずか9日間女王となったジェーン・グレイの最期を表した作品です。目隠しをした彼女が、処刑台へ手を伸ばす瞬間が描かれています。
暗い背景の中で白い衣装が強く照らされ、無垢さと悲劇性が際立ちます。悲しむ侍女、斧を持って待つ処刑人、血を受ける藁など、周囲の人物や小物にも注目してください。ほぼ等身大の人物と舞台のような構成が、鑑賞者を物語へ引き込みます。
5.「岩窟の聖母」レオナルド・ダ・ヴィンチ
「岩窟の聖母」には、岩に囲まれた空間に聖母マリア、幼いキリスト、洗礼者ヨハネ、天使が描かれています。人物の手や視線が互いを結び、静かな物語をつくっています。
硬い岩肌と、柔らかくぼかされた人物の輪郭の対比が見どころです。同じ主題の別作品がルーヴル美術館にあり、色調や細部に違いがあります。ロンドン版と画像で見比べると、構図や人物表現をより深く楽しめるでしょう。
番外編|あわせて見たい2つの名画
時間に余裕があれば、次の2作品にも注目してみましょう。貸出や展示替えがあるため、訪問前に公式サイトで展示状況を確認してください。
「ホイッスルジャケット」ジョージ・スタッブス
ジョージ・スタッブスの「ホイッスルジャケット」は、18世紀の名競走馬をほぼ等身大で描いた高さ約3メートルの大作です。騎手や風景を置かず、馬だけを描くことで、その存在感を際立たせています。
近くでは毛並み、たてがみ、筋肉の細かな描写を、少し離れた場所からは後ろ脚で立ち上がる姿の迫力を楽しめます。鑑賞する距離を変えて見たい作品です。
「青衣の少年」トマス・ゲインズバラ
ゲインズバラの「青衣の少年」は、青いサテンの衣装をまとった若者を描いた肖像画です。光によって変化する青の濃淡や、堂々とした立ち姿に注目してください。
本作は米国カリフォルニア州のハンティントン所蔵で、ナショナル・ギャラリーでは2022年に期間限定展示されました。常設作品ではないため、現在の展示状況を確認しましょう。
ショップ・カフェなど館内施設
館内にはショップ、カフェ、レストランがあり、鑑賞の合間や終了後に利用できます。店舗や営業時間は来館日によって異なるため、公式サイトで確認しましょう。一部の店舗ではJCBが利用不可、またタッチ決済未対応があるのでご了承ください。
「ひまわり」グッズなどおすすめのお土産
お土産には、「ひまわり」を使ったポストカード、文具、トートバッグ、ジグソーパズル、作品集などがおすすめです。ポストカードは軽くて配りやすく、図録は作品を自宅で見返したい方に向いています。品ぞろえや価格は変わるため、館内ショップまたは公式オンラインショップで最新情報を確認してください。
名画の背景を知ってナショナルギャラリーを楽しもう
作品の物語や、光、色、人物のしぐさを少し知るだけで、美術初心者でも名画を身近に楽しめます。まずは今回紹介した5作品を軸に、自分が気になる展示室を巡ってみてください。
作品の場所や公開状況、入口、開館時間は変更されることがあります。訪問前に公式サイトとフロアマップを確認し、無理のない鑑賞ルートを組みましょう。
◎お問い合わせ
日本から(お電話にて):JCBプラザコールセンター(日本)
※この情報は2026年110月中旬のものです。営業状況などは予告なく変更となる場合があります。

