無限に広がる科学の世界と産業の歴史が楽しめる、興味深い博物館
エネルギー問題から宇宙旅行まで、科学にまつわる話題を新聞、ドラマ、映画などで目にすることが多い今日このごろ。
無関係に思えても、科学とは実は日常のことであり文化でもあるんだなと思いはじめました。
そこで、「科学のこともっと知りたい!」と、子供でもわかるようなショーと展示をしている「サイエンスミュージアム」に行ってきました。
1851年に世界初の国際博覧会がロンドンで開催され、大成功を収めた当時の貴重な資料を保管、展示するために設立された博物館。
展示場は5階建てになっており、それぞれの階に天文学、気象学、生化学、電磁気学、航海学、航空学と写真術の分野に大きくわけられて展示されています。
5階もあるので1日で全部見るのも大変なのですが、イギリスを始め、世界中から集められた科学の展示物は22万点もあるらしく、実際に展示されているのはその約1割くらいだそうです。
頭だけでなく体を動かして学べる体験コーナー、3D映像、サイエンスショー、特別展示や意見交換会などさまざまなイベントを通し、子供でも楽しく科学を体感できます。
最新の科学、未来への革新やエネルギー問題、18世紀半ばからはじまりイギリスを支えた産業の歴史も共に学ぶことができます。
入場無料ということもあり、年間270万人もの来場客が世界中から訪れる、ロンドンの人気スポットのひとつです。
歴代の飛行機や車が展示され、大きく迫力満点のスペースになっています。
1969年人類が始めて月面着陸したときの宇宙飛行船・アポロ11号の前のアポロ10号司令船。
(11号はワシントンの国立航空宇宙博物館に展示されています)
実際の宇宙船の模型の横に、宇宙着が展示がされています。手袋など実際に触れ、釘などを持つシミュレーションができます。
静電気で浮いた地球儀が、3Dで講義をしてくれます。
イギリスの人工衛星打ち上げロケット"ブラックアロー4R(1971年)"。無色の燃料ガスが特徴のロケット。
かっこいいユニークなグラフィックのクイズに、子供たちも興味津々。
広い館内に疲れたら、おいしいケーキとコーヒーでひと息つけるカフェもあります。
お土産コーナーも大充実。子供たちも何をおねだりするかひと苦労。
ちょっと理数系は苦手という人も気軽に訪れることができ、科学の壮大さや発展を知ることができる場所です。
ここではほんの一部しか紹介できませんが、産業革命を支えたエンジンや機関車、世界初のレントゲンなど、まだまだ興味深いものは多いです。
事前に有料のショー、イベントや3D映像の内容をサイトでチェックしてから訪れるといいかもしれません。
【スポット名】 サイエンス・ミュージアム(科学博物館)/Science Museum
【所在地】 Exhibition Road, South Kensington, London SW7 2DD.(エキジビション ロード サウスケンジントン)
【開館時間】10:00AM~6:00PM
【休業日】12月24日~12月26日
【URL】http://www.sciencemuseum.org.uk/